時雨の金沢

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1.はじめに:  金沢へ紅葉を見に行ってきました 町内会(自治会)の親睦旅行です 滋賀県の野洲市から貸切バスで名神と北陸 道を走って片道およそ3時間です 出発したときは快晴でしたが 気象庁が予報を頑なに守ったため 金沢は雨が 降りしきっていました 2.兼六園:  兼六園の松には早くも雪つりが施されていました この松は 琵琶湖畔の唐崎の松(近江八景のひとつ「唐崎の夜雨」の松)の子 孫だそうです  今回の旅行は11月21日でしたが 滋賀の彦根城では23日に雪つりをした ということが報じられました  吊られた傘の中を覗いてみると 大きな枝が支柱で支えられていることがわか りました   kanazawa s007.jpg kanazawa s009.jpg   縄で多数の枝が吊られた松      大きな枝を支柱で支えている     kanazawa s036.jpg  兼六園は紅葉の盛りでした  落ち葉がきれいに映えていました kanazawa s027.jpg                   雨に濡れた苔は絨毯のようでした kanazawa s014.jpg kanazawa s020.jpg  しばらく止んでいた雨が激しく降りだしました バスを停めたお店では100円傘を売っていました ガイドさんは時雨がきて も少しも慌てる様子がありません  それならこちらも慌てないで 下手な俳句でも詠んで粋がってみてやろうじゃ ないか       時雨れても百円傘あり兼六園     てる爺  雨はいつものことなのか 中年の女性ガイドさんは少しも気にしない様子で 熱心に説明をしていました 私は勝手に歩き回って写真を撮っていました 後でバスの中で聞いたところに よると ガイドさんの説明によれば 下の景色はいずれも滋賀県にゆかりがあ るとのことでした   kanazawa s010.jpg敷き詰めた葦         kanazawa s023.jpg蓬莱島               kanazawa s024.jpg内橋亭 ・弱った木を保護するために根元に敷き詰めた葦は琵琶湖産だそうです ・霞ヶ池に浮かぶ蓬莱島は琵琶湖の竹生島を模したものだそうです ・内橋亭は琵琶湖の浮き御堂を模したものだそうです 熱心なガイドさんの説明にもっと耳を傾けておくべきだったと反省しました 念のため 私がガイドさんから離れていたのは 傘をさして写真を撮るのに 苦労していたためで 容姿で判断したわけではありません  3.武家屋敷:  兼六園の次は武家屋敷跡の散策でした 兼六園を出るころは雨が上がったのですが また散策を始める頃には雨が降り だしました    kanazawa s052.jpg          kanazawa s041.jpg                 kanazawa s053.jpg  今回の旅行であわよくば訪ねてみたいと思っていた所があります 道ひとつ隔てた香林坊という地区の一角に「竹の庵」という手打ち蕎麦屋さん があります このお店は蕎麦好きの杉浦日向子さんが紹介しており 5年前に 一人で探し回ったことがありました もう一軒 8年前に車で来たとき 道に 迷って昼飯に飛び込んだ「四季の庵」というお店の蕎麦も大変結構でした  金沢に来たからにはもう一度寄ってみたいと思いましたが 今回は時間が限ら れていたので諦めざるを得ませんでした 4.冬の日本海:  小雨の中で武家屋敷跡の散策が終わる頃 青空が見えて陽が照りだしました 金沢のもてなし方にいささか疑問を感じながらキリンビールの工場に向かいま した ビールは美味しかったのですが 喫煙者に対する配慮を欠いていたので 紹介は割愛します  最後に海岸沿いの土産物店に寄りました  kanazawa s058.jpg kanazawa s059.jpg  日本海は寒そうでしたが サーフィンに興じている若者がいました 沖の方を見ると 太陽の光が雲の間から差し込んでいました 時雨もそれなりに趣きがあったけど もっと光を と感じた旅でした                   (散策:2004年11月21日)                  (脱稿:2004年12月6日)        この稿のトップへ  報告書メニューへ  トップページへ